2022/09/23 介護技能実習生にインタビュー
今回は埼玉の介護の現場で働くカンボジア人実習生2名に会ってお話を伺いました。
話を聞いたのはサックさん(男性)とダニーさん(女性)です。
協同組合さんの定期訪問に同行させていただきました。
(左から 筆者、実習生のサックさん、ダニーさん、技能実習生協同組合の通訳さん)
お二人は2022年の6月に、技能実習生として埼玉の介護施設で働き始めました。
お二人はIPT協同組合のリマーさんとの面談を終えて、いよいよ私のインタビューに答えてくれることになりました。
まだ来日して日が浅いですが、現在の心境を興味深々で聞いてみました・・・。
二人とも日本語が話せるので助かりました!
サックさんは日本語検定N3、ダニーさんはN4を持っています。
日本に来て3か月経ちましたが、日本の生活には慣れましたか?
お二人)
はい、もうだいぶ慣れてきました
実際介護現場でどんな仕事をしているのですか?
お二人)
介護施設で40人のお年寄りの方の面倒を4人で見ています。
2人が日本人スタッフで、私たちとペアになって働いています。
40人の中には、入所している寝たきりのお年寄りもいるし、デイサービスに通ってくるお年寄りもいます。
ダニーさん)
私は今はお年寄りのトイレのお手伝いをに担当しています。
寝たきりの方にはオムツ交換し、そうでない方はベッドから起こしてトイレまで連れていくサポートをしています。
サックさん)
私は今は入浴のお手伝いをに担当しています。
一人ひとりお風呂に入れて、体を洗い流しきれいにしてあげます。
いろいろな業務を覚えるために、ローテーションで様々な介助業務を担当するとのことです。
寝たきりの方のオムツ交換は全然苦ではないです。
でも、一人でトイレに行けるには、ベッドから起こしてトイレまで連れていかなくてはなりません。
実際体の大きい男性のお年寄りもいて、重くてとても大変です。
でも日本人の女性の方と協力して2人で介助していますので、大丈夫です。
サックさん)
僕は大変だと思うことは特にないです。毎日充実して働いています。
お二人)
はい、楽しいです。お年寄りの方から介助をするたびに、毎回「ありがとう」と言われます。
それがとても嬉しいです。人に感謝される仕事に喜びを感じています。
お二人)
私たちは、日本で介護の技術を学んでカンボジアに持ち帰りたいと思っています。
将来カンボジアに帰ったら若い人達にこの技術を教えたいと思っています。
その夢に向かって毎日頑張っています!
インタビューを終えて・・・
彼らの志の高さに、本当に感動しました。
日本とカンボジアの人口ピラミッドは真逆の形をしています。
日本は少子高齢化ですが、カンボジアはポルポト派の大虐殺の影響で現在の平均年齢は24歳。
とても若い国です。
日本と真逆の構造をしているから、お互い需要と供給がマッチするのだとあらためて感じました。
お二人は今は大変なこともあると思いますが、将来カンボジアに帰ったら
介護の第一人者になってみんなに介護の技術を教えてあげてくださいね!
そして、若い力をぜひ日本に貸してください!!